2025年通常総会が開催されました。
NPO法人京都イノベーション・リソース発足15年目の総会が、令和7年6月21日(土)15時00分から京都大学時計台記念館会議室Ⅳに正会員総数23名のうち8名が参加して開催されました。
鴻野理事長の開会挨拶に続き、法人会員のティーエスアイ株式会社徃西会長が出張の為ZOOMで御挨拶の後、出席者数が総会開催必要数を充足していることを確認し、議長として理事長を選出し議事に入りました。
第1号議案の2024年度事業報告と決算報告では、事業報告を鴻野理事長、土井副理事長より、決算報告を山村理事より説明があり、続いて並木監事より監査報告が行われました。質疑の後表決され、参加者全員により承認されました。
第1号議案の2024年度事業報告と決算報告では、事業報告を鴻野理事長、土井副理事長より、決算報告を山村理事より説明があり、続いて並木監事より監査報告が行われました。質疑の後表決され、参加者全員により承認されました。
議事全般での質疑は特に無く、議長より閉会が宣言されました。
[鴻野理事長の挨拶要旨]
昨年度は収益的にはテクノシンポ、企業支援、理事入会金等で予算30万円の赤字が20万円弱の赤字に留まり一昨年度からは改善できましたが一時的な要因の結果でもあり、まだまだ改善の努力が必要です。
私が勤めていた住友系企業では創業者から伝わる事業精神が大事にされていましたがそのことを少し紹介したいと思います。
住友家の家訓として不趨浮利すなわち、「確実を旨とし、浮利に趨(はし)らず」が良く知られていますが、住友家初代の文殊院旨意書という文書の最初に「商事は言うに及ばず候えども、万事情に入らうべく候」という一文があります。情は「せい」と読みますが、精を込めるの「精」で「仕事のことは勿論、何事に対しても誠心・誠意を尽くす」という意味で「萬事入精(ばんじにっせい)」として折に触れ強調されていました。
SLT社のGo-tech事務局業務も誠意をもって一生懸命やった結果、事業管理機関から高く評価され次の支援業務を依頼されることに繋がりました。このようにして顧客の信頼を得て活動の場が広がっていくようにありたいものと思います。
本日の総会は約1時間半の予定ですが、アドバイスやご提案などを頂き、有益な総会にすべく宜しくお願い致します。
[ティーエスアイTSI㈱徃西会長の挨拶要旨]
ティーエスアイは熊谷社長を中心に、最近は企業の海外進出、特に東南アジアとインド進出支援というコンサルティング事業にフォーカスして仕事をしており、ここ1年くらいは地方自治体を中心に企業の海外進出支援をしてほしいということが多く、その支援事業に対して資金が出ることもあり、東京都、JICAなど様々なところと取組んでいます。
資金が出てもどのように実績を出すかは大変難しいところで、ポイントは
1→ 対象国となる国にレベルのしっかりしたパートナーを作れているか
2→ そのパートナーと中身について、嫌というほどの議論ができるか、またその覚悟
があるか
3→ 支援対象となる企業がどこまでしっかりやる気があるか、やる体制が作れるか、
だと思っています。
要するに「何をするか」ではなく「誰とやるか」「誰がやるか」であるわけです。
昨年の総会でもインドの話をしましたが、私はイオンテクノセンターがインドに進出ができるかどうかの事業化可能性調査を行っており、先ほど申した3つのポイントが重要なことを実感しております。
幸い、私どもSocial Impact Solutions(SIPS)グループは、インドの子会社社長のネットワークを通じて インド工科大学のスタートアップ支援組織iHUB(アイハブ)と昨年提携出来、さらに私がつないで関西大学のベンチャー支援センターとiHUBが今年5月に提携しました。
これらインドの強いネットワークと人材、人脈により、イオンテクノセンターが何をしたいのか、何が強みか等について、3月から毎週議論を繰り返してきました。その結果、予定していたインドの分析会社訪問と大学訪問ができています。単なる訪問と見学ではなく、何をしたいのか、具体的なタイムライン案なども話すと、相手方も本気度が伝わるのでしょうか、こちらがお金を投資すると言っているわけではなくとも、TOPが出てきて、ビジョンを披露しあうことができています。
話が長くなりましたが申し上げたかったことは、最近私が動いていて、まさに実感していることは、使い古された言葉ですが、「何をするか」ではなく「誰とやるか」だなということでした。
KIRの皆様はシニアの皆様ですが、是非そういう世の中のパートナーになって頂けますと幸いです。