1 令和4年度の事業報告書
令和4年 4 月 1 日から令和5 年 3 月 31 日まで
特定非営利活動法人 京都イノベーション・リソース
1.事業の成果
R4年度(2022年度)はコロナ感染が年度末にかけ徐々に落ち着いたものになり、社会の状況もコロナ前に復しつつある中、Zoom会議を主体としながらも、対面による事業活動を一部再開し、活発な運営が可能となりました。
活動内容を以下に示します。
産学連携活動では川崎重工殿全面協力のもとロボットテクノシンポジウムを開催、CFRP懇談会は3回開催し好評のうちに終了しました。サポインで取り組んだリサイクルCFRP開発では、年度途中で経産省による最終評価が最高位の「A」を獲得しました。引き続きリサイクルCFRP用途開発を進めるため、新たにNSP社と提携し、リサイクルCFRPの実用化を進めると共に全国的なグループ作り(協議会)を目指すこととしました。
イノベーション支援活動では、水素・脱炭素推進グループでの検討会により営業ツールを新たに作成、KIR発アイデアによる新リサイクル法開発では、冷凍解砕による繊維、樹脂分離の確認と特許出願を済ませ、その後興味を持たれた大手企業さんでのGFRPからの樹脂(PP)分離のテーマを手掛けています。
中小企業支援ではサポイン開発の経験を活かし、スカイリンクテクノロジー社のGo-Tech事業の事務局業務を受託、また、過去に大阪府ニッチ事業で支援したサンコー技研社の新技術、新製品拡販支援
を新たに開始しました。
70歳からの起業支援では、「ろうろう(朗老)ライフサポート」PJと銘打って、高齢者用の安全・安心モビリティの開発を2025年万博や神戸兵庫の津まちづくりと結びつける活動を進めています。
以上の結果、2022年度は計画収入1,510千円、損益▲524千円の予算に対し、実績収入1,777千円、損益▲462千円とそれぞれ多少ではありますが増収、赤字減となりました。
さて、2022年度はKIR発足12年目で、主な課題は以下の4項目でした。
- 産学連携活動(テクノシンポジウム、CFRP懇談会、サポイン開発実用化、京大機械系との連携)
2.イノベーション支援活動
(CFRPリサイクル、水素・脱炭素推進、CNF実用化、ものづくり支援)、
3.中小企業支援活動(KIACのBS事業、経営者お困りごと相談解決塾、既支援企業個別支援)
4.70才からの起業支援(朗老ライフサポートプロジェクト)。
2 事業の実施に関する事項
(1) 特定非営利活動に係る事業
事業名 |
事 業 内 容 |
当該事業の 実施日時 実施場所 従事者の人数 | 受益対象者 の範囲 及び人数 | 事業の金 額
(千円) |
産学連携研究会 | ほぼ月1回の頻度でZoomおよびメールで研究会を開催し、テクノシンポジウムのやり方、その後の進め方についても議論を交わしてきました。 | 令和4年4月~
令和5年3月 7名 |
分科会10回 | 15 |
テクノシンポジウム | 上記の成果として、新たにロボット技術の基本や最近の技術開発動向と課題、実用化の状況などをテーマに第1回目ロボットテクノシンポジウムを開催しました。 | 令和4年4月~
令和5年3月 7名
|
シンポジウムを1回開催
参加者 52名 |
286 |
CFRP懇談会 | 今年度、金工大ICCの見学会を含め3回の懇談会を実施しました。懇談会の延べ5年間の開催を通じての話題提供と会員同士の交流により、懇談会としての役目を一定程度果たしたことから、懇談会を一旦終了することとし、会員の了解を得、本懇談会を終了しました。 | 令和4年4月~
令和5年3月 7名
|
懇談会を3回開催
参加者 67名 |
44 |
企業支援 | ① 各社の経営課題、技術課題に対し適切な助言、調査を行い、改善提案を行いました。 | 令和4年4月~
令和5年3月末 5名 |
4社 | 56 |
② ① Go-tech活動(旧サポイン)関係支援事業」として、「スカイリンクテクノロジーズ社(SLT社)の業務管理」を受託しました。 | 令和4年4月~
令和5年3月末 2名 |
1社 | 12 | |
③ 70歳を超えてからの起業を支援するために、調査・各種支援を行う活動を行いました。 | 令和4年6月~
令和5年3月 3名 |
支援企業数
1社 |
183 | |
④ 今後の活動の進め方等につき意見交換会を実施 | 検討会
3回開催 18名 |
19 |
以上