2019年の通常総会が開催されました。

令和元年度 KIR通常総会が開催されました。

― 来賓・会員19名が参加して、6月22日に京大楽友会館で開催!―

 

 NPO法人京都イノベーション・リソース発足9年目の総会が、令和元年6月22日(土)正会員18名の出席を得て京大楽友会館において行われました。

 理事長の開会挨拶に続き、来賓の法人会員ティーエスアイ株式会社徃西社長の御挨拶の後、議事に入り、2018年度事業報告、決算報告が事務局長および経理責任者より、続いて監事より監査報告が行われ、いずれも出席者全員の賛同により承認されました。

最後に鴻野理事長より2019年度事業計画とその対応、理事の一部役職(事務局長)交代と今期の運営体制についての説明があり、閉会しました。

【鴻野理事長の挨拶】

先ずは、西村正一氏の訃報という悲しい報告をすることになりました。同氏は2016年、大阪府のトルコBM事業で中心的な活動をされ頑張って頂きました。その後事情により退会されましたが、このような悲しい日を迎え残念です。同氏の御冥福を心からお祈り致します。

昨年は2つの柱で活動してきました。1つは、神戸市産業振興財団及びKRPさんから受託の門真市の中小企業支援活動です。もう1つは産学連携で、水素関係の第1回セミナー開催と、CFRPのテクノシンポジウムの出口として、「KIR-CFRP懇談会」の開催を順調にスタートできたことです。さらに、産学連携活動の出口としてサポイン申請を2年越しで取り組んだ結果、令和元年度のサポインに応募し採択されました。

昨年度は財政的には若干の赤字ですが、会員の獲得についてはこの2年間で5名が達成でき、その点では前進できました。今年度の課題については後で報告しますが、引き続き皆様には御支援と御協力を宜しくお願い致します。

【ティーエスアイ往西社長の御挨拶】

いつもお世話になっています。西村さんのお話がありましたが、西村さんとは一緒に仕事をさせていただき、中でも明石の会社の支援案件では色々教えていただき勉強になりました。

昨年はKIRさんとは6月で大阪府の仕事が終了し、その後は中断しています。昨年の総会では、テクノロジーシードインキュベーション(TSI)から「イノベーションファクトリー」への社名の変更と、「9月から持ち株会社になる」という話をさせて頂き、ティーエスアイという私がやっている会社は新しく9月からスタートしました。しかし「イノベーションファクトリー」も紆余曲折があり、今年の2月に「インキュファーム」という社名に変わりました。そしてもっとグローバルに大きい仕事をしようとして来ましたが、今度もう一度社名を「ソーシャルインパクトソリューションズ(SIPS)」に変更しようということで、現在会社設立の準備中です。このグループはどんな会社にするかというと、そのキーワードは、「社会課題の解決」ということです。

社会課題の解決という事は、国連が推奨しているSDGsも含めて世の中には言う人は多いですが、我々は「事業育成」や「事業創出」というところで解決しようと思っています。丁度昨年の総会で紹介しましたが、神戸市から受託した「神戸起業操練所」の仕事を子会社の「ツクリエ」がやっています。ツクリエは創業支援や起業支援が主な仕事で、これらは元々TSIでやっていたのですが、それらを全部ツクリエに移したということです。

ティーエスアイという会社は、またゼロからのスタートになりました。今後は、従来同様に動き回って汗をかきながらやっていくということです。主には、①ベンチャー企業の資金調達およびM&A関連の仕事と、②人材紹介です。我々の仕事は全部成功報酬型です。経営とは人、もの、金と言われますが、その中で「人」と「金」を扱うということです。現在当社のスタッフは33歳から40歳の若手ですが、会社がどうやって行くべきかを理念から始めて事業計画を考えています。一方KIRさんの方は平均年齢が60歳後半から70歳台であり、世の中人生が長くなっているという現状からも人材紹介のニーズは高いと思っています。人とお金の流動を我々は狙っていくのですが、「もの」とか「技術」という点は我々の持っていないところなので、KIRさんには是非これからも色々教えて頂きたいと考えています。どうぞ宜しくお願い致します。

総会の様子は、以下に示します。